2011年6月15日(水) 奈良

 在日ポーランド人の友人Sさんの親戚二名が今日本に来ています。
 先日、その二人を日本人二人と共に奈良に案内しました。

ポーランド人二名、一人はEさんと言って、自国語以外に英語とロシア語が話せます。その人はとても好奇心が強く、知りたがり屋です。
もう一人Jさんは英語は全然ダメで、ロシア語は学校で習ったけど忘れてしまい、自国語しか話せません。こちらはのんびりした天然系の人です。
 一方、日本人三人は、一人は片言の英語、もう一人はソビエト時代にモスクワで働いた経験があって今もまあまあロシア語を話せます。私は片言のロシア語と、しゃべれないに等しいお粗末なポーランド語です。
 こういうメンバーで果たして意思の疎通ができるのかと危ぶまれましたが、・・・なんとかなるもんですね。

 さて、一行が奈良に着くと・・・まず駅前にせんとくんの像発見!
せんとくん大好きの私は大喜びで、ポーランド人二名に「これは奈良のシンボルのせんとくん。この前でぜひとも写真を撮らねば」と全員で記念撮影。
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ソ連で働いていた友人が小声で「なんでこんなのが奈良のシンボルなの!でたらめばかり教えんといて!」と言いました。彼女はせんとくんが大嫌いなんです。


奈良と言えば鹿です。公園にはたくさん鹿がいて、ポーランド人たちは大喜びでした。
動物と戯れる姿は万国共通です。
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興福寺に行きました。
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お寺に参拝する人々を見て、彼らもやりたがったので、参拝の仕方を教えました。
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紐をつかんで、上にあるドラのようなものを鳴らし、合掌します。
その時、Eさんに「なぜ紐で高い所にあるドラをたたくのか?何のため?」と聞かれました。
「ううん・・・」私が困っていると片言英語の友人が答えました。
「ドラをたたいて仏さま(ブッダ)を呼ぶのです」
私は日本語で彼女に
「ええ?そうかなあ?ドラをたたいて仏陀を呼ぶ?仏さまはなんでもわかってられるんではないの?!」と言いますと、英語片言友人は平然とささやきました。
「ドラをたたいて、私が仏様の御前に来ましたって知らせてるのよ、知らないの?」
「へえ?そうだったんだあ!」と感心する私。
いったい誰が外国人だか・・・
 


お次に、興福寺国宝館へ入りました。
中は薄暗くて、撮影禁止です。
有名な国宝阿修羅像をはじめ、たくさんの仏像が展示されています。


 薬師如来をボキャブラリー不足で「薬の仏様(なんじゃそれ?)」と訳し、両側の月光菩薩を「月の光の仏陀」、日光菩薩を「太陽の光の仏陀」と説明。
ポーランド人二人は熱心にうなずいていました。内心、菩薩と如来の違いは何だろうと自問しながら。ああ、仏教のこと何もわかってないと自覚。
Jさんが「ブッダは皆半分寝ているのか」と聞きました。半眼開きの目に(彼らには単に目が細いからかもしれないが)気づいたようです。
「違う違う!あれは目を半分開いて(半眼開きのこと)、半分は私たちのいる現世を、半分は(ううん、なんだろう?)・・心の奥の深い世界を見ているのです」本当かな?と思いながら説明。感心して深くうなずく二人を前に、汗が吹き出そうでした・・・。
「ちょっと!また変なこと教えたんやないやろね?」と英語片言がやって来て厳しいことを言いました。なので彼らに説明したことをもう一度言うと「おおお!それはいい説明したね。あんたも悟ったんだなあ」と今度はほめてくれました。
「と、とんでもない!私は俗人でございます」
後で調べると、仏の半眼開きは、悟りを得るためだそうですね。やっぱりいい加減なことを言ったようです。


国宝館内の千手観音です。
写真はグーグルより。館内撮影禁止です。
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さっそく質問の雨。答えも適当。
「なぜこんなに手があるのか?」
「いろいろな働きをするため。私たちを様々な方法で助けてくれているシンボル」
「頭の上にたくさん頭があるのは?」
「ううん・・・ほら、笑った顔とか悲しい顔とかあるでしょ?様々な人々の苦しみや悲しみを理解しようとしている」
 三人で苦心しながら答えましたが、問題は語学力以前に私ら三人に仏教仏像の知識がないことです。
 また、千手なのに、万手と訳していた私。ソ連帰り友に「万手観音なんて聞いたことない」と叱られてしまいました。Eさんたちにさっそく訂正し、「嘘ばっかり教えてるので私を信用しないように」というと大笑いしていました。
本当に大汗だくだくです。

 経文らしい漢字がずらりと並んでいる台?の前では「ここに何が書かれているのか?」と。
「漢字ばかりで読めないよ」
「日本人は漢字が読めないのか?」
「読めるけどこれは中国語(らしい)」
「中国語がなぜここに書かれているのか」
「昔は中国にいろいろ教えてもらっていたんで・・・」
「仏教はインド、中国を経て日本に来たので」
 
ずっとこんな調子でした。 

館内で東京からの修学旅行の中学生のグループに声をかけられました。
「ハロー」「ハロー」
一人の少年がたどたどしい英語で「どっから来たの?」と尋ねました。
「フロムポーランド」
喜んで答えるEさん。Eさんは高校の先生、Jさんは幼稚園の先生。子供が好きなんです。
「おおおお・・・」それ以上は何も言わない子供たち。あまりよく知らない国なのでしょう。

と、突然「ユーアービューティフルガールズ」とほめる中学生たち。
「ちょっとちょっと」私はすかさず横入り。
「この人たち、あんたたちのお母さんくらいなんだよ。」
「レイディーと言いなさい」と片言英語の友も応戦。
「ビューティフル レイディー」唱和する子ら。英語の授業か?でもかわいい!

中学生たちは「外人さん」と話ができてうれしくてたまらないようでした。
さすが都会の子は積極的ですね。

長くなったので奈良2につづく
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by andrzej11 | 2011-06-15 23:51


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